1999-11-24 第146回国会 衆議院 科学技術委員会公聴会 第1号
こうした調査に基づいて、大統領委員会は、ケメニー報告という名前でしばしば引用される報告書を大統領に提出しましたが、そこでは、事故の技術的検討結果だけでなく、原子力に対する政府と産業界の姿勢を根本的に転換する必要があるということを冒頭に記しまして、一、NRCの組織と運営、二、事業者とメーカー、三、公衆の知る権利など七項目の勧告がなされております。
こうした調査に基づいて、大統領委員会は、ケメニー報告という名前でしばしば引用される報告書を大統領に提出しましたが、そこでは、事故の技術的検討結果だけでなく、原子力に対する政府と産業界の姿勢を根本的に転換する必要があるということを冒頭に記しまして、一、NRCの組織と運営、二、事業者とメーカー、三、公衆の知る権利など七項目の勧告がなされております。
参考人は、アメリカのTMI事故に際する大統領委員会とそのケメニー報告についても詳しく述べていました。こうした事故調査と比べても、動燃事故の調査は比べ物にならないほど不十分なものだったということが言えると思います。
勧告というのを明確に出しまして、原子力規制委員会の組織をここを改めなさい、それから運営をここは改めろ、原発の安全審査のやり方はここを改めると、こういうようなものを膨大に出した報告を、先ほどの科技庁のロゴビン報告という技術報告と並んで委員長の名前をとりましてケメニー報告として今日に残されているわけです。
スリーマイル島事故のときのアメリカのケメニー報告でも、大統領報告の中でも、事故の最大の原因の一つは、安全だという、もう到達したという思い込みであったと。そこは非常に大事な点であって、今日、そんな水準に達しているのであれば、これは大体、二〇二〇年だ、三〇年だと言わなくても、もう二、三年先ぐらいに高速増殖炉でやっていけるということなのでしょう。
実は、アメリカのスリーマイル島の事故の後、大統領調査委員会のケメニー報告では、安全だという思い込みが事故の最大の原因であったということを指摘していますね。 日本では、しゃにむに原発推進、プルトニウムリサイクルの事業化最優先ということで、安全無視の強行路線を突っ走ってきた。
私は、ここで改めてアメリカのスリーマイル島事故のケメニー報告、この中で、安全の過信こそが事故の最大の原因であったという指摘、これは非常に重たい意味を持った指摘だと思うわけです。
ここに大統領の「TMI原発事故報告」いわゆるケメニー報告というのがありまして、繰り返し繰り返し読んでおるのですが、その中で、ケメニー委員長を中心とした委員会の皆さん方の重要なあの事故からの教訓、その一つは、ちょっと読みましょう。「証言のなかで、我々は一つの言葉が繰り返し使用されたのを覚えている。それは「思いこみ」という言葉である。」安全だと思い込んでいる。
○吉井英勝君 その万々一という考え方が、実はケメニー報告などでも原発は安全との思い込みが事故の原因の一つであったという指摘をしておりますので、まずそれを払拭するところから災害対策が始まるんだということをまずお考えいただきたいと思うんです。 非常に単純な例でひとつお聞きしておきたいと思いますが、例えば原研の東海村で原子炉と附属建屋で発災した場合、すぐに駆けつけてこれる消防自動車の台数は何台ですか。
ですから、安全だ安全だという宣伝予算の三%にも満たないのが現在の防災対策予算だと、この点をまず指摘しておきたいと思うんですが、実はTMI事故のケメニー報告などで指摘されているように、原発は安全との思い込みがTMI事故の原因の一つであったという指摘もあるぐらいなんですが、そこで大事なことは、各原子炉施設ごとのさまざまな規模の災害を予測し、その地域の地形、気象その他条件を考慮して、それに対応した避難方法
スリーマイルのときのケメニー報告の場合は、御承知のように、原発プラントは安全だという考え方が確信に変わっていったという点を挙げて、これを戒めている。これがもう冒頭から出てくるわけでして、これはスリーマイルの大教訓であろうと思うのですね。ところがこの七年間大事故がなかったものですから、また安全性を軽視する風潮が出てきた。私はその点を指摘したいと思うのです。
私たちはTMI事故が起きました直後に、アメリカに現地調査にも参りましたし、ケメニー報告を受けて、労働組合として関係各界にいろいろな提言をいたしてまいりました。このことは、私たちが直接原子力発電所に従事をしているという立場から、このことを非常に重要視をして考えてまいったわけであります。
これはアメリカのスリーマイルアイランド事故が起こった後で、大統領委員会のいわゆるケメニー報告というのにもあることですけれども、原子力は潜在的に大きな危険を抱えているという認識を、しっかり持つことであるということですけれども、そういった基本的な認識が、どうも日本の原子力にあずかる行政、あるいは電力会社、あるいは原子炉メーカーのサイドに欠けているのではないかというふうに私は思います。
たとえばケメニー報告ですと、これはぜひ一度読んでいただきたいと思うんですけれども、スリーマイルの事故があって、それの情報の伝わり方が非常に混乱をしたということで、一般の知る権利というところで、新聞記者の方を通して、あるいは発表その他のあり方に関して、その用語がむずかしいからということではないんですけれども、やはりきちんと、どういうふうに一般に知らせるかということを考えていかなければいけないという適切
わっているわけではございませんで、現在でも格納容器の中には七十万ガロンという膨大な放射能を帯びた水がまだたまっておりまして、やっと建屋の外にある三十万ガロンほどの水はそれを精製してタンクに移しかえたというような事故処理が終わっているだけで、当時、もしスリーマイルアイランドが再開できるとしても、五年ぐらいの日時と二十億ドルの費用が必要であろうというふうに、たとえばアメリカの大統領調査委員会でありましたケメニー報告
○佐藤昭夫君 このスリーマイルアイランド事故についてのアメリカの大統領直轄の調査委員会の報告、いわゆるケメニー報告というのがあるわけですね。このケメニー報告の中で、緊急時における防災対策に関して次のようなことを述べていると思うんです。緊急計画時には、放射能漏れによる敷地外での放射能被曝事故に際し、行政当局や企業側のとるべき行動について明確かつ一貫性のある記述がされていること。
それから、それに関係の深い方々もまたそのほかにもいらっしゃるから、そういう方でもまたむずかしい点もあろうかとは思いますが、それにしても、ケメニー報告あたりは、不満だと言われながらも、かなりのところまでやっていっているわけですから、やろうと思ってできないことはないだろう、そういうふうに思います。
ところで、問題の原子力関係というのは、もうよく御存じのように、例の昨年のスリーマイル島の原発事故以来悪名をはせてきている軽水型炉、これが中心でありまして、例のアメリカのケメニー報告でも、原子力は本来危険をはらんでいると口に出して言う態度に変えなければならないと当委員会は確信をするとか、最も危険な先入観は、だれもが装置の安全を信じ込むことであるというふうに指摘をしておるところでありますけれども、こういった
○吹田説明員 ケメニー報告は非常に参考になるところがございます。しかし、国情が少々違いますので、われわれの日本にそのまま当てはめるというのは、非常にむずかしいところがございます。しかし、先ほど言いましたように、理論的にああいう事故の確率がゼロでないということは、私どもがあれからくみ取る教訓でございます。
○石野委員 いまの点について後でもう一遍ちょっとお聞きしたいのですが、防災計画がこの基本計画の中に入ってまいりますと、細かいことはともかくとして、防災計画を組み込まないというその考え方の基本の立場の問題ですか、そういうところで、ケメニー報告は防災についていろいろと報告して、最後にこの際言っておきたいことがある、それは前にも述べたことだけれども、われわれの哲学として、この種の事故は起こり得ることだし、
○石野委員 ケメニー報告の中では「準備がなく貧弱な対応策しかないことは、原発の事故の深刻さに気づいていないということだ。」、こういうふうに言っておるんですよね。要するに準備がなくて貧弱な対応策しかないということは、原発の事故そのものを深刻に考えていないからなんだ、こういう心構えが非常に大切だと私は思います。
しかしながら一方、それでは実際に運転していく原子炉というものを考えますと、それはいま言いましたような稼働率とか維持とか、そういう問題に関連して、あのケメニー報告の中にも、スリーマイルアイーフンドの事故が一番大きな影響を与えたのは、社会に対するダメージであって、物理的なダメージではないということをあの中にも書いてあるわけですが、その意味は、たとえ外にいわゆる物理的な被害が出てなくても、社会的な損害というのは
○中林委員 アメリカのスリーマイル島の原発事故が起きてちょうど一年になろうとしているわけですが、アメリカでは原子力開発政策や体制について、中島参考人の意見にもありましたように、ケメニー報告に代表されるように、非常に深刻な反省をしているわけです。
○野田参考人 私も、全文を詳細に読んでいるわけではないのですが、TMI事故に対するケメニー報告の中でも、人的な面に対する指摘というのは非常にあると思います。
これに対して、アメリカではケメニー報告というのがついこの間出たと聞いておりますが、こういった報告を見まして、日本がなすべき点、いままで足りなかった点というのがあるのかないのか、あるとすれば、一言で言えばどういうことだったのか、そしてそれに対してどういうようにやろうとしているのか、簡単にひとつ御説明いただきたい。
ケメニー報告はわかっているんだ。その中で日本の参考になる点があるのかないのかと聞いている。そして、日本がやっていなかったところは取り入れてやらなければいかぬでしょう。それはないのですかと言っているんだよ。
○中林委員 ケメニー報告を読んでない、これはしようがない話なんですが、日本の原子力発電所というのは、ほとんどアメリカを手本にしながらやっている、しかも、アメリカが安全と言うから安全だというような形で、安全だ安全だと言われていた、この安全だと言われる本家本元のアメリカであのような大事故が起きたということから、アメリカで起きた事故からどのように日本が学んでいくか。
○中林委員 長官は、所信表明で安全性を確保するということ、先ほどの御答弁でも発言なさったわけなんですが、このケメニー報告を詳細にわたってまだ読んでないとか、あるいは大山委員会ができたいきさつを承知してないとか、これでは私、長官としては余りにもその安全性の問題に、そういう事故から学ぶとか、こういう姿勢に欠けていると思わざるを得ないわけで、大変残念に思うことをまず感じております。
ケメニー報告では「一刻を争う迅速な防護処置が必要な場合は、不十分な事前計画はむしろ危険」という旨の見解を述べているわけです。先ほど、暫定計画を七月に出しているとおっしゃるわけですけれども、私は非常に不十分だ、このように思っているわけなんです。県の方に行ってみましても、大変不十分であると言わざるを得ない暫定的な計画しかないわけです。
中でも一番中心になりますのは、最近出された報告の中で一番重要だと言われているのは、大統領命令でつくられたケメニー委員会が発表したケメニー報告ですね。これは政府としてもすでに十分研究されていると思うのですが、いかがでしょう。
○不破委員 研究しているのならこれからの話もやりやすいのですけれども、それでこのケメニー報告には非常に重大な幾つかの問題が書かれているのです。これはいろいろな報告が出されていますが、このケメニー報告の特徴というのは、大統領命令で委員会がつくられたこと。その委員会が、政府の高官であろうとあるいは企業の代表であろうと原子力規制委員会の人間であろうと、だれに対しても証言を求めることができる。
○瀬崎委員 ケメニー報告の中にこういう指摘があります。「原子力発電は潜在的に本来非常に危険なものである。したがって、大きな事故を防ぐために安全確保が十分であるかどうか絶えず点検しなければならない。」「大破断事故は、非常に速い反応を必要とする。それゆえ、対応は自動化された機器に依存している。しかし小さい破断事故は、ゆっくりと発展するので、そのコントロールは人間の動作に依拠することになった。
○中林委員 日本の原子炉かほとんどアメリカを手本にしているということからもかんがみて、ぜひこのケメニー報告のこうした課題を取り入れていただきたいということを申し添えておきます。 続いてお伺いするわけですが、わが国の営業中の原発の場合、TMIと同様十マイルすなわち十六・一キロ以内に人口密集地、あるいは十マイル以内に十四万人未満のところがありますか。
○中林委員 そういうことをケメニー報告では一応示唆しているわけですね。私は、やはりハリスバーグよりも遠いところというふうに言っていることだと思うわけです。